雪たん、その栄光と没落

何か妙に人気の高い雪たん。実は彼女は貴方が思っているような純粋で引っ込み思案な女の子ではなく、とんでもない悪女であることを数回に分けて紹介しよう。


今回は最初に何故雪たんのイメージがいいと認識されているかについて語っていこう。飽きずにキレずに聞いていただきたい。


人間の短期記憶のメカニズムを語ることはめんどいしよく分からないのでしないが、基本的に人間は最初と最後を良く覚えていて、その間はさほど覚えてはいない。その最初と最後が覚えやすいことをそれぞれ初頭効果と親近効果という。これは何時如何なる場合にも成立するのだが、1つ例外となる事象が存在する。
それを妨害課題という。妨害課題とは記憶の際にその記憶する部位(今のところ正確には不明。ちなみに海馬体ではない)を酷使することだ。その妨害課題が生じている場合は、初頭効果はそのままだが、親近効果が消滅する。その結果、最初のインパクトだけが頭に残るのだ。


さて、雪たんの場合、この雪たんのインパクトこそが妨害課題となりえる。それゆえ、初頭効果で雪たんの登場はしっかりと覚えているのだが、親近効果が消滅しているので後々のあくどい雪たんを覚えにくくなっている。そして雪たんが正体を見極められぬまま、あの登場シーンそのままの可愛らしい雪たんという初期印象だけが走り出してしまったのだ。


次回は、雪たんの悪逆非道について迫っていくことにしよう。